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苦しい、息が続かない、だけど走らないと!
そう何度も何度も自分に言い聞かせ走り続けた。
………………………………
目的の天神界の門が見えてきた。
走りながら確認すると、
長やその取り巻きがこちらに歩いてくる。
それと同時に門がしまる。
私は息を切らしながら門を見つめていた。
門を見つめていた私を
長達が気付きこちらに歩いてくる。
私の目の前に長が立ち
こう言ってきた
「草花の神、ミリア君だね」
「は、はい……」
「石の神、フレー君は神のタブーに触れた」
「……はい……」
「分かっているのだったら良いね、彼の事は忘れなさい」
「……は……い……」
そう言い
長は私の頭にポンを手をくと撫でてくれた。
気づくと私の視界はグニャリとしていて、目からは涙が流れていた。
あぁ、私泣いているんだ………
そう思った瞬間、涙は大粒に変わった。
長は何も言わずに私の頭を撫で続けてくれた。
こうして私はフレーに別れの挨拶も出来ないまま居なくなってしまった。
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