口実は…もう、何でもいい…

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手繰り寄せた毛布を抱きしめ 小さいとは言えない…でも華奢な体を折り曲げ より小さくなって眠っている愛しいヒト… …風邪ひきますよ…? ベッドの横でこんもりと山を作っている羽根布団を拾い上げ そっと身体を覆えば… 「……ん……ぅ……ん…」 もぞもぞと小さく身動ぐ直角の肩… 滑らか過ぎる肌のせいで直ぐに床に落ちる布団… 再び…白い背中が露になって… 僕の知らない模様… これですね…? ユノヒョンに火を点けたのは… まるで…その模様を否めるように… 刻まれた紅い痕… 痛々しく… 腫れ上がった… 夥しい数の細い筋… 。
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