25人が本棚に入れています
本棚に追加
「ユノヒョン…
まだ…怒ってた…?」
枕に頬を埋めた横顔…
拗ねたような上目遣いで僕に訊いた…
「…たっぷり絞られたんでしょ…?」
「…ぅん…」
「自業自得ですよ…
又…勝手にこんなことして…
誉めてもらえるとでも思ったんですか…?」
「…だって…ヒマだったから…」
「全く…あなたはいつも…
理由になってませんよ…お?」
「…でも…」
「確かに…
ユノヒョンを憤らせる為の着火剤にはなりましたが…」
「うん…大成功…最近構ってくれなかったけど…
久々に…激しかったな…」
満足そうに遠くを見つめる黒い瞳…
上向きの睫毛が勿体無いくらい魅力的に瞬いた…
「はぁ…歪んでますね…?
これじゃただの折檻じゃないですか…」
「…それでも…
いいんだ…」
枕から持ち上げた頭をフルフルと揺らすと
枕に顔を埋め直し
「痛かったけど…痛くなかったぁ…
みたいな…ぁあ…ぅあ…ユノ~~~~~っ…」
枕を抱きしめ盛大に足をバタつかせようとして…
「痛ぇっ…」
両手で腰を押さえ…
それでも…
「………ユノ…んふ…」
その痛みさえも愛された余韻になるのですね…
「全く…思い出し悶えとか…勘弁してください…」
傷口に少し乱暴に軟膏を塗り込みパチンと叩いてやった。
「んぁっ…優しくしろよな…?
俺…これでも年上なんだから…」
枕から顔を持ち上げ肩越しに振り返り唇を尖らせた
「アヒル口で言われても説得力ありませんよ…お?」
でも…
カワイイ…
「いいんですか…?
こんな無防備な姿で
そんな表情(かお)して…」
「フフ…
チャンミン…男嫌いじゃん…?」
「ハイ…」
。
最初のコメントを投稿しよう!