酷く頭痛がして、眠れない…って…

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「…チャンミン…」 「……………」 「…チャンミナ…」 「……………」 宿舎に戻る車の中 隣に座っているユチョニヒョンが僕の名前を呼んでいるけど… 僕の耳にはイヤホンが… このまま聞こえない振り… してるつもりだったのに… 「何聴いてんの…俺にも聴かせて…?」 僕の左耳から外したイヤホンを自分の左耳に着けた。 「…何だよぉ…何も聴こえないじゃん?」 僕を覗き込む二粒の黒飴… 「/////…今、消しました。」 ホントは初めから何も聴いてなかったんだけど… 「あ…ひょっとして…俺の声聞こえてたのにシカトしてた?」 「…生憎ヒョンに聴かせる音楽は持ち合わせてませんから…」 「なんだよぉ…聴かせろよぉ?」 僕の肩に頭を擦り付け甘えてくる… 「ヒョン…くっつかないでください。」 気づかれてしまいます… 「それに…普通イヤホン借りたらこちらの耳につけますよね…お?」 ヒョンの左耳から右耳にイヤホンを付け替えると… 「こっちのが近づけるじゃん…」 直ぐに左耳に戻した。 「はぁ? じゃ、ヒョン一人で聴いてください。」 僕の右耳から外したイヤホンをiPodごとヒョンに渡した。 「それじゃ意味無いじゃん…」 ヒョンが唇を尖らせたけれど 僕は窓ガラスに頭を預けて瞼を閉じた。 全く…アナタって人は… 「あっ、チャンミナ…?」 ユチョニヒョンが急に大声を出した。 「………ヒョン…どうしました?」 「ヘヘ…呼んでみただけ…」 「…ハイ…?」 「…ヘヘ…」 その無駄な愛嬌… 勘弁してください。 もう…僕に構わないで… 「/////………用がないのに無闇に呼ばないでください…」 このままではヒョンに持っていかれてしまいそうな危うい心を宥めるため プイッと顔を背け窓ガラスにもたれ掛かれば 追いかけてきた二つの手のひらにフワリと頬を包まれた… 空かさず僕の目の前にフレームインしてくるユチョニヒョン… もぉ…顔近いです… 睫毛カールしてるし… 唇…触れたくなる… …って…アブナイアブナイ… 「…っ…だから…無闇に触らないでくださいっ…」 「…じゃ、俺の事避けるなよ…」 「え…?」 「俺のこと避ければ避ける程ベタベタするからな…」 「…な、何言ってるんですか?」 僕は、助手席に座る大きな背中を伺った… 。
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