25人が本棚に入れています
本棚に追加
明日の仕事があるから早く寝なきゃ…
一度は灯りを消して布団に入って瞼を閉じてみた…
でも、どうしても読みたくて
『章をひとつだけ…』
そう決めて
ベッドから起き上がり
ページを照らす仄かな灯りだけ点けて読み始めた…
一章だけのつもりが
それじゃ収まらなくて…
ついつい夢中になってしまい
背中を丸めたままの姿勢で読んでいたせいで
腰が重い…
気づけば物語は中盤に差し掛かっていた。
いい加減もう休まなきゃ
流石にまずいな…
後ろ髪を引かれながらハードカバーをパタリと閉じ
2~3度上体をゆっくりと捻り布団に潜った
布団の中でもう一度大きく伸びをしながら、灯りを落とそうとスイッチに手を伸ばした…
その時…
寝室の扉が遠慮がちに開いた。
。
最初のコメントを投稿しよう!