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雨
あれは、君の12歳の誕生日
私は君にチョコケーキをあげた
君はとても嬉しそうだった
そんな君を見る私は、自分の気持ちが押さえられなかった
今の関係を壊したくない自分
自分の思いを告げたい自分
その2つの気持ちがぶつかった
そして私は言ってしまった
『私が好きなのは、赤いジャンバーの人だよ』
君は、赤いジャンバーをきていた
君は戸惑っていた
そんな戸惑っている君を見て私は悲しくなった
惨めに思えた
バカだと思えた
恥ずかしいと思えた
私は、弱いから逃げ出した
とにかくそこに居たくなかった
そこに君を置いたまま
それは、雨の日だった
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