1/1
前へ
/6ページ
次へ

あれは、君の12歳の誕生日   私は君にチョコケーキをあげた   君はとても嬉しそうだった   そんな君を見る私は、自分の気持ちが押さえられなかった   今の関係を壊したくない自分   自分の思いを告げたい自分   その2つの気持ちがぶつかった   そして私は言ってしまった   『私が好きなのは、赤いジャンバーの人だよ』   君は、赤いジャンバーをきていた   君は戸惑っていた   そんな戸惑っている君を見て私は悲しくなった   惨めに思えた   バカだと思えた   恥ずかしいと思えた   私は、弱いから逃げ出した   とにかくそこに居たくなかった   そこに君を置いたまま   それは、雨の日だった
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加