4 アナタ…ナニモノ!?

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兄たちが、いつ帰って来てもいいようにと…紫峰は、休日には彼らの部屋もまめに掃除をするようにしていた。 自分を愛してくれているブラコン気味な兄たちは、正直うざったいけれど。 歳も離れているうえに、それぞれに忙しいから、なかなか帰ってきてくれない彼等が家にいてくれるのは…正直嬉しい。 さっき、次兄にも事の次第を知らせるメールを送っておいたから、放課後までには何かしら反応が返って来るだろう。 今夜のメニュー…何にしようかな。 朝の清々しい風を受けながら走る通学路。 色々と思いを巡らしながら、いつものように自転車を會田家の前に停めて、白い門扉を開けようとそれに手をかける……と。 『んもーっ!!バカ蒼麒っ!!朝っぱらから…イイカゲンにしてよねっっっ!!』 『あーん。怒んないでよぅ、姫ぇぇ…』 …あのバカップル……毎朝よくやるよ(苦笑) 聞きたくないけど聞こえてきた隣家からの声は軽く無視し、門を開いて敷地に入る。 「あっ!!おはよー、しーくん♪今ね、鳥さんにゴハンあげちゃうから…ちょっとだけ待ってて!!」 庭に立っていた翡翠が紫峰に気付いて振り返り、小さな紙袋を頭上で振り回しながらニッコリと微笑んだ。 「おはよ、翡翠。大丈夫。ここで待ってるから」 「うん!!みんなーっ!!ゴハンだよ♪」 鳥たちと楽しそうに戯れるその可愛らしい姿に、呆然と見とれながら立っていると。 「…………ああ…癒されるよなぁ…」 「紅さんっ!?…アンタいつの間に…」 気付けば隣には…。 いつものキリッとした佇まいの生徒会長ではなく…ただ、デレデレと鼻の下を伸ばしながら翡翠を見つめる紅音が、そこに座り込んでいた。 、
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