詩集 fearless

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声糸/kaname いつからか離れていた 遠すぎた君の手は 心すらも表しているようで 別れ際の 最後まで 嘘ついたりして僕を庇って 君は行ってしまうから ♪ 悲しみなんてとうに捨てたはずなのに 今更になって涙が止まらないんだよ 大切な君が行ってしまうなんて やっぱり耐えられないから お願い待ってよ 無理して笑うなんてこと 不器用に君はやって 最後まで僕に心配かけて 出会った時の あの鼓動と 似た高鳴りを残したまま 君は消えてしまうから ♪ 愛しさなんてもうなくなってたはずなのに 今更になって抱き締めてしまうんだよ 大事な君が行ってしまうなんて そんなこと聞きたくもなかった ホントは失いたくなくて でももう今更で 離さないようにと握った手は いつの間にか遠くでもう手遅れで ♪ 悲しみなんてとうに捨てたはずなのに 今更になって涙が止まらないんだよ 離れた手をもう一度繋ぐように 僕は自分の声を紡いで糸を作るんだ 離れてても忘れないように 赤い赤い糸を紡ぐんだ <fin>
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