プロローグ

3/4
前へ
/10ページ
次へ
次の日…… 玲音 「やっぱり気になる… 偶然にしてはハッキリしすぎだよね…」 右手を見ながら学校に登校する玲音を一人の女性が止めた。 蒼 「やっほ、玲音ちゃん。 右手を眺めてどうしたのかにゃ?」 呼び止めた女性は魚住 蒼(うおずみ そう)。玲音のクラスメートであり、小さい頃からの友達だった。 玲音 「あ、蒼。 見てよ、このマーク…昨日急に熱いなって思ったら付いてたの。」 玲音が蒼に右手を見せると、蒼は驚いた表情をしていた。 蒼 「玲音…ちょっと来て!」 玲音 「ど、どうしたのよ蒼!」 人が居ない道に入り込み、蒼は制服の上着を脱いだ。 玲音 「な、なにしてんのよ…蒼!」 蒼 「いいから見て! 私の胸元にも…あるのよ。 昨日の夜に、空を見ていたら…変な声が聞こえて…」 蒼の胸元には玲音と同じような魚座のシンボルが刻まれていた。 玲音 「それ…ホントに?」 蒼 「うん…」 玲音 「何かしらね…これ…」 ? 「知りたいかしら?」 女性の声が聞こえた方を向くと、急に空間が裂けて中から無数の目が覗き込むのがみえた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加