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次の日……
玲音
「やっぱり気になる…
偶然にしてはハッキリしすぎだよね…」
右手を見ながら学校に登校する玲音を一人の女性が止めた。
蒼
「やっほ、玲音ちゃん。
右手を眺めてどうしたのかにゃ?」
呼び止めた女性は魚住 蒼(うおずみ そう)。玲音のクラスメートであり、小さい頃からの友達だった。
玲音
「あ、蒼。
見てよ、このマーク…昨日急に熱いなって思ったら付いてたの。」
玲音が蒼に右手を見せると、蒼は驚いた表情をしていた。
蒼
「玲音…ちょっと来て!」
玲音
「ど、どうしたのよ蒼!」
人が居ない道に入り込み、蒼は制服の上着を脱いだ。
玲音
「な、なにしてんのよ…蒼!」
蒼
「いいから見て!
私の胸元にも…あるのよ。
昨日の夜に、空を見ていたら…変な声が聞こえて…」
蒼の胸元には玲音と同じような魚座のシンボルが刻まれていた。
玲音
「それ…ホントに?」
蒼
「うん…」
玲音
「何かしらね…これ…」
?
「知りたいかしら?」
女性の声が聞こえた方を向くと、急に空間が裂けて中から無数の目が覗き込むのがみえた。
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