何処に行っても私は迷子

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次の日の正午ちょっと前… 「楽しかったです、記憶には残らないけれどとても楽しい思い出が出来ました」 ニッコリと笑うそんな千明をギュ~と抱きしめる夜一、昨夜は夜一のところにお世話になり、夜一はとても千明のことを気に入っていた 「また迷子になったら此処に来るんじゃぞ」 「ちょっと、夜一さんそんな頻繁に迷子になる歳じゃありませんよ、、、まぁその時は宜しくお願いします」 そんな事を言っていると横から パシーン!! と、殴られた。千明は殴られた頬を押さえながら 「ちょっとひよ里!痛いじゃない」 「なに言っとんねん!この位真子なら日常茶飯事や!!」 ひよ里は平子を指差しながら言ったその言葉に、 「勝手に日常にせなや、俺かてそないな暇やないんでやで、それをいちいちかまってやってる俺の身にも「ぐだぐだ五月蝿いわハゲ真子!!」 そう言った瞬間ひよ里の蹴りが平子の顔面に当たって、平子が吹っ飛んだその光景を浦原と夜一は呆れながら見ていて、千明は軽く同情していた 「まぁ気ぃつけて帰りや」 「そうやで、なんかあったらそいつ盾にしてええからな」ビシッと浦原を指差して言うと、浦原は困ったように 「もっとオブラートに包んでくださいなひよ里さん、、、それじゃぁもうそうそろ行きましょうか」 浦原が差し伸べた手に千明は一瞬意味が分からなかったが、意味が分かりにっこりと笑うと手を握りもう片方の手で 「夜一さん、ひよ里、平子さん、それじゃぁっ!」 満面の笑みのまま手を振り、その姿は浦原と共に穿堺門の中に消えていった
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