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無言でひよ里のうしろをついていく、だが千明は周りを楽しげに見つめながらなので、距離が開いては小走りで追いついて置いてかれての繰り返しだった、そんな千明をひよ里は少しイラついていて、そんなひよ里に気づいた千明は
「此処は温かい場所ですね」
ニコニコしながら言う、ひよ里はイラついた声のまま
「どういう意味やそれ」
「全体的にですよ、太陽の日差しがぽかぽかしていて気持ちいいし、優しい人が多いみたいで生きている心地がします、、、」
本当に気持ちよさそうに伸びをする千明に、ひよ里は呆れながら振り返った
「どんな生活してたんねん」
その言葉に首を傾げる
「それなりに充実してましたよ。ただ平凡すぎて面白みがなかったですけど」
ポケットに手を突っ込みながら話す千明は、苦笑いをしながらひよ里の顔を見たそこで何かを思い出したように、ポンッと手を打った
「そういえば聞いてませんでしたね、、名前」
「猿柿ひよ里や、覚えとき」
その言葉に目が点になる千明
「どないしたん、聞いてきたのはあんたやで」
「いや、、そうなんだけど、素直に名乗ってくれるとは思ってなかったから、、、」
その言葉に逆に首を傾げるひよ里
「なんでそう思うんや」
「だって私はここにとってイレギュラーな存在だよ?そんな得体のしれない者に簡単に名乗っていいのかな~って」
頬をぽりぽりと掻きながら話す千明は途中から笑っていて、再び歩き出す
今度はひよ里が置いていかれる形になって、その手は微かに震えていて次の瞬間
「いった~~、、なにするんですかひよ里さん」
「ムカつく相手に似てたからやっただけや、気にするんやないで」
草鞋で思いっきり頭を叩かれた千明は、後頭部を押さえ涙目になりながら言ったそれに対してひよ里は、しれっとした顔をしていて
「いやいや、私のせいじゃないじゃないですかそれ、ひよ里さんの「ひよ里でええ」
その言葉にキョトンとする千明、そのことにイラッとするひよ里
「そのムカつく相手がひよ里さん言ってくるから、あんたはひよ里でいいって言ってるのが分からんのか!」
その言葉に千明は笑いを浮かべながら、スッと目線を同じ高さにすると
「改めてよろしくお願いします。ひよ里」
ニッコリと笑った
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