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そこは、断崖絶壁の足元の不安定な場所。
ゴロゴロと大きな岩々が積み重なり、
下を見下ろせば、強い波しぶきを立てた海が広がっている。
ザザン!!
‥‥ザザァ…!!!!
落ちたら、言うまでもなく死ぬであろう。
荒々しい波音に、耳の鼓膜が破れそうだ。
もう少し遠くから眺めていれば、美しい景色なのだろうが、この場所に立てば、足がすくまない者などいない。
ザザァン!!!!!!
水面まで、およそ100メートルはあるだろう高さから、魅夜美(ミヤビ)は身を乗り出した。
風も強く、着ているものがバタバタと音をたてて高速で動く。
「ーーーーー」
背中を押されなくても、いずれ自然に落ちるだろう。
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