†死にたい理由†

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ーーーーー黒い悪魔の襲撃から、 4ヶ月の月日が流れた。 あれからは1度も、黒い悪魔は現れていない。 魅夜美たちの働く繁華街は、4ヶ月経った今でも、大きな爪跡を残しているが、それでも街はいつもの活気を取り戻していた。 蝙蝠の化け物たちが、 街を蝕むように火をつけたが、 意外に損傷は最小限に食い止めることができていた。 噂の年老いた選抜国防隊が、 戦いはしないものの、街の者たちを避難誘導したり、消化活動に懸命に働いたおかげでもある。 ジリジリジリ… ちょうど真夏に突入したところで、 繁華街はますます人で賑わっていた。 「ごめん下さい‥」 魅夜美は日がまだ高い時間に、 病院に来ていた。 「おやおや‥お迎えが来ましたね! どうぞ、お入り」 白い髭を生やした老人が、 魅夜美の姿を見て、建物内に案内する。 ギィ… 扉を開けるとそこには… 「魅夜美姉さんーー!!」 明るい笑顔を見せる幸がいた。 「幸‥お迎えに参りました」 「そんな‥! まさか私のために、魅夜美姉さんがこんなところにまで、わざわざいらしてくれるだなんて‥‥!!!!」 魅夜美は静かに微笑み、 横に立っていた老人に頭を深く下げた。 「先生、長い間、幸を看ていただいて本当に有難うございました」 「いやいや、仕事ですからね」 老人の医者は満面の笑みで、 二人を病院の外に見送った。
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