†死にたい理由†

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そして、家庭用品などもそうである。 一方では、未だ釜風呂の家もあれば、 ジャグジー付きのバスの家もあった。 火で明かりを灯していれば、 自家発電による電気をつけているところもある。 繁華街を含む、この国には、 大きな格差はないが、 他の国となると、一国が丸ごと電気で生活している画期的な国もあった。 ある国では、皇族のようなドレス暮らしをしている国も存在するらしい。 国との境目は、 なんと大胆にも、線や紐で区切られていた。 余るほどの土地が存在するので、 全ての土地が管理されているわけではない。 魅夜美たちのこの国も、 ざっくりと『あちらの山から、こちらの山まで』の一言で表現する、なんとも適当なものだった。 「ああ、本当に楽しかった…! こんなに楽しんだのは、とても久しぶりです!今日は私のために、本当にありがとうございました…!」 宿場近くになり、幸が笑顔とともに魅夜美にお礼を告げた。 「いいのよ‥ 幸のお元気なお顔が見れて、私は嬉しいです」 「また、たまにはこうして明るいうちにお出かけいたしましょうね!!」 「‥‥」 魅夜美は微笑して頷いた。
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