11.別れの時

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「たぶん、神崎さんよっ!なんか最近、私達に内緒でこっそりベッドから抜け出してコソコソしてたもの!!」 「あ、きっとそう!あのおじちゃん、イベント大好きやもの。」 私も先輩の話に納得した。 窓から元気よく手を振っている神崎さん。 確かに神崎さんならやりかねないなぁ~。 高橋先生も予想していなかった出来事に驚いているようだった。 それから意を決したのか、先生も大きく手を振った。 「行ってきます!!」 この時の高橋先生の笑顔を私は忘れない。 きっと、これからも、ずっと……
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