393人が本棚に入れています
本棚に追加
「…え…?」
医局長の予想もしない発言に一瞬戸惑った。
確かに三年経った今は、この救急部にも慣れてきた。
でも、五年はせめて働かないといけないと思って、僕は覚悟を決めていた。
「しかし、医局長…」
「こっちは心配いらない。来月には新しい医師も入ってくる。それに…
彼女を待たせては可哀想だろう?結婚は早い方がいいぞ。」
そして、医局長ははにかむように白い歯を出して笑った。
医局長の優しい気遣いに胸が痛くなる。
「ありがとうございます、医局長…。」
長友はまだ頭が整理出来てないようで、少し笑えてきた。
最初のコメントを投稿しよう!