君に会うため。~優ver.~

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病院の外のベンチに座って携帯を開いた。 着信メールが一件。送り主の名前を見て顔が自然にほころぶ。 「杏奈……。」 気づけば大好きな彼女の名前を呼んでいた。 メールには写真が添付されてあり、杏奈と、その友達の千尋ちゃん、それから直也が仲良く三人で写っていた。 一緒に食事にでも行ってたのだろうか。 ふと思ったが、杏奈は少し大人っぽくなったような気がする。 その愛しい彼女が写っている写真を、僕はそっと撫でた。 杏奈にもうすぐ会える…。 僕は静かに夜空を眺めた。 今日は沢山の星がきらきらと輝いている。
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