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私、鈴木杏奈。二十歳!
この前、国家試験に通ったピッチぴちの新人ナース。
隣に座っているのが私の幼なじみである千尋。
私と同じ学校で看護師を目指し、今日から同じ病院で働くことになった心強い親友。
学校の先生は成績の良い私達二人に大学病院を勧めてくれた。
「杏奈!!もうすぐだよ。」
千尋の声を合図に私はバスの窓から外を見上げた。
「わぁ!大学病院だ!」
気がつくとバスは大学病院に近づいていた。
大学病院は基本的に24時間営業。
高度な医療技術が進んでいて、有名人も沢山来るという有名な病院だ。
そんなところで働かせて貰える私達は本当に幸せものなんだろうけど…
医療ミスしないかが心配…。
私の不安を無視してバスは大学病院の門で止まった。
ぞろぞろとバスから人が降りて行く。
「千尋…、この人たちって大学病院に勤めている職員ぽいね…。」
「…そうだね。」
私達は苦笑いを浮かべながらバスを降りた。
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