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「まさか、千尋…。さっきの人に一目惚れ?」
「一目惚れしちゃったかも♪だって私のちょ~タイプだったんだもん。」
「そっか!また会えるんじゃない?さっきの人の服、理学療法士ぽかったし。」
「理学療法士か。頑張って見つけよう!」
「はいはい…。恋愛もいいけど仕事も頑張るんだよ!」
千尋はため息をついて言った。
「杏奈は頭が固いなぁ―。そりゃ、仕事も大事だけど恋愛もしないと心満たされないよ―?」
恋愛か…。
恋愛なんてしたことがない。
今まで告白とかされてはきたけど、全部断ってしまったんだよね…。
だってばかな男子ばっかりなんだもん。
「あ―…まさかぁ。」
千尋は急にニヤニヤした顔で背中をつついてくる。
「…は?」
「今でも白馬に乗った王っ…うぐ!」
「いや―!いや―!それ以上はストップ!」
私は顔を真っ赤に染めながら千尋の口を押さえたのだった。
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