夕立

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波紋が描いた離別の予感 微かな残響を広げながら 世界は私達を遮断する 秘密基地を見下ろして 口を開けて ただ庇護を感じる間の スカートを染める雫 引き寄せる裾 感じない音 唇で繋ぎながら傘下で 香りに脈打つのは脳 首許の口付け 開錠が描いた本能の予感 幽かな疑いも無くしながら 私達は世界を遮断する 滲んだ理性を見下して 溶け合っていく境界線は朧
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