~第2話~

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『友達になって欲しいの!』 あれから休み時間や移動のときも、ずっと桜井さんはわたしと一緒に行動してくれた。 わたしが本を読んでいるときはなにも喋らずそばにいるだけ。 移動するときは最近の出来事を一人で喋っていた。 わたしは時々相槌をうつくらいなのに、桜井さんは根気強く話しかけてきた。 わたしなんかにこんなに話しかけてくれた人なんて今までいなかった。 少しずつだけれど、わたしは桜井さんに心を開きつつあった。 。
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