堕心

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堕心

いつだって独りよがり 自惚れが見せる夢に溺れ 差し出される白い手を 想像欲でつかみ 恍惚の蜜をなめている 絶対的な妄想で 脳を支配して 動悸さえ思うがまま 侮蔑の視線で丸洗いすれば 恋する阿呆の出来上がり 手遅れだらけの身体につまった魂 芽吹く新芽は細く弱々しい 悲しみが先立つ未来像なんて 需要なんかないのにね 斬新 信心 感心 献身 どこかでお安く売ってませんか? .
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