黒炎

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黒炎

散らばる残骸の陰で 焦げた破片を指で砕く 無の幻想の割れ目から どろりと伝う赤黒き 無欠の天から隠すように 皮膚を引き裂いた 背徳の白き羽根 凍てつく風に乱舞して 不適に微笑む嘘 咎(とが)の針を並べ踏みつける 機械仕掛けの理性で握りつぶせ 流す涙は錆の元凶でしかなく 良質な卑屈の炎で 過去を薙ぎ払え 止まらないエリニュエス 例えこの身が滅びても .
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