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一番前の左から15番目。
その場所に透は座っていた。
三連になっているパイプの一番端っこである。
今は入学式。
一度、指定された教室に向かった新入生たちは、その後番号順で並びこうして体育館に集まって式に参加しているのだ。
『祝辞』
そうマイクで述べられた後に出てくる1人の男性。
この人こそこの学園の理事長だ。
これからの生活や勉強について淡々と述べていき、次にもうお決まりとなりつつある精霊の話をし始める。
透はそこから意識を刈り取り、声を脳内まで送らないようにした。
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