第二章

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「何でも質問していいと言ったな?」  念を押す様にフィリアが聞く。 「はい、何でも。お父さんの事でも…。」 こいつ鋭いな。いや、こいつにとって父を聞かれる事は当たり前なのか…。 「お前はどの程度父親の事を分かっている?」  「常識程度です。お父さんは殺人鬼で処刑された事位です。」 えらく簡単に話すな。表情が見えんから嘘か本当かも分からんな。  「そうか。じゃあ、お前は忌み子か?」 私も中々酷な質問をするな。そうですと素直に答える奴がいるか。  「はい。……僕は忌み子です。」 「ッそうか……因みにお前にファミリーネームが無いのは何故だ?」 今まで関わったことのない人種であるが故にフィリアは言葉に詰まったが選択の紙に名前しか現れなかった事を思い出しどうにか話を続けた。  「僕の悪しきファミリーネームは国王様に剥奪されました。だから今は名前しかありません。」 当たり前の事を話すかのようにスラスラと答える。まぁ、下手に悲劇のヒロイン気取られるよりはマシか。いや、十分悲劇か。何て言っても世界の憎悪の対象だからな。 「それだけ分かれば十分だ。他には………この部屋の役割分担を決めようか。生憎、私は料理が出来ない。お前は?」   
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