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「ええっと、僕は基本的にはできます。」
遠慮がちに言われることで少しフィリアは馬鹿にされた気がするが受け流した。
「分かった。じゃあ、洗濯と掃除は私がやる。食費に関しては割り勘といこうか。」
大まかな分担はこんなものか。何か疲れた。眠い。するとユタが焦りながらこちらを見ている。気がする。顔が見えない。
「………あの……家事は全部僕に任せて貰えませんか?」
何だ?私では頼りないと?やっぱりさっき馬鹿しただろ。はっ倒すぞ。
「何故だ?風呂は洗っても一番風呂はお前にも譲るから気にするな。それに洗濯は私の下着も入ってるからお前には厳しいのではないか?」
それに異性だからな。お前が私の下着を悪用せんとも限らん。
「………そうですね。じゃあ、下着意外の家事は任せて下さい。…………これから家事でしか役に立てないと思いますから。」
まぁ、魔術を使えないならパートナーとの実技は厳しくなるな。それに家事をやりたいならやらせてやる。正直、面倒くさいんだ。喜んで譲ろう。
「まぁ、実技は足を引っ張らない程度ならいい。だが家事全般をしてくれるのは有難い。お前に頼んだ。」
結局この決断により少しすると下着もユタに任せるようになった私である。
私の頭の中ではラッパと太鼓がドンチャン騒ぎしてテロップが流れた。
フィリアは家政婦を手にいれた。
疲れてるな。寝よう。
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