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「そんな奴はいないが……只、足を引っ張らなければそれでいい。」
出来れば可愛い子がいいなとは思う。他意はない。むさ苦しいのが嫌なだけだ。エドはフィリアの答えに呆れたように首を振った。
「まぁ、フィリアらしいっちゃらしいか。」
まるで自分の性格を知ってるかのような口振りにエドに怪訝な目を向けた。しかし自分の性格をよくよく考えたらパートナーは自ずと決まってくるのかもしれない。
「私はお前がパートナーに一番いいと思っている。」
ちょっとした冗談のような口振りで言ったが、まんざらでもない。よく考えてみれば「選択の紙」はこいつを選ぶ可能性が高い気がする。私の交友関係から考えて…。
もう1人いないこともないが。仲はいいがあいつはどちらかと言えば私よりだから同族嫌悪ではないがパートナーにはなり得ない気がする。
「それはそれは光栄な事で。」
そう言って膝を折って片足をたて、頭をさげる。まるで騎士のように。
私を馬鹿にしているなこいつ
「さっさと席に戻れ、教師が来るぞ。」
フィリアはエドの相手を早々に切り上げ再び空を眺めた。
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