16人が本棚に入れています
本棚に追加
~1週間後~
奏『…はぁ…。』
…あれから…まったく、やる気も出ねぇし…。
学校もずっと行ってねぇ…。
ってか、行きたくねぇ…。
奏『…さて、朝飯でも食うか……。』
俺には父親がいない…。
…母親はいるけど…いないみたいな存在…。
…金と自由をくれる生き物みたいな存在…。
…育ててくれたワケでもねぇし…愛してくれたワケでもねぇ……。
毎晩、男に体を売り…金を稼ぐ…。
最近は家にも帰って来ねぇし…多分、金持ちの男の家にでもいるんじゃねーかな……。
汚ねぇ女だよ、本当に…。
…父親の思い出は1つしかない…。
…やっと物心がついた頃の小さい時に…「またな」って言って頬にキスしてくれた…。
…それ以来…父親は帰ってこない…。
母親は父親の話をしない…。
もう…父親のことは愛していないからなのか…写真も父親が使っていた物も全て捨ててしまっている…。
………まあ、昔話なんかしても虚しいだけだ…。
最初のコメントを投稿しよう!