three.

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 私だけ歳ばかり重ね、見た目はずっとあの日に思った氷の姿のままだ。  冷たく白い髪。青く白い肌。深い深い海のそこのような青の目。  一体私はなんだったのだ。  誰か答えをくれる人間はいないのか。  じっと目を閉じて自分に死が訪れるのを待っていると、足音がした。  うっすらと目をあけると、そこには数回しか言葉を交わしたことがない、孫の、孫。  どことなく夫や息子の面影を残している。  彼女は私の見た目と変わらない歳だった。美しい金髪をしていた。きっと私と並ぶと姉妹のように見えるだろう。 「逃げないのですか?」  そう尋ねる彼女の声が、私を愛しているといっていた夫に、どことなく似ているような気がした。  性別もちがうし、そんなはずはないのだけど。
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