日常 7

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君との付き合いは短かったけれど、普通ならそれ知ってるだろってことすら知らなかったことに驚く。 誕生日や血液型は、最低でも、押さえておくべきだったのにさ。 ホント今更だけど、僕達の相性って、統計学的にはどうだったんだろう。 あ、でもすぐ別れたってことは相性が悪かったってことか? だけど、そんな君が好きだった。 相性に関係なく、ビビりなくせに強がりなとこも、プライドなんてなさそうなのに人一倍プライドが高いとこも、要領が悪い上に不器用なとこも、弱ってる人や傷付いている人には弱いとこも、自分に嘘がつけないとこも、僕にちょっとだけ弱かったとこも、全部、全部。 そして、そんな君に、もう会うことも触れることも出来ない。 もうすぐ、君の好きだった季節が終わって、僕の好きな季節がやって来る。 ああ、 君と一緒に、こたつでぬくぬくしたかったな。 それすらもう、叶わないけれど。 そんな僕の日常。
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