第二章

3/4
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
気付かれず、バレず。 …って同じことじゃねえか!! テイク2 気付かれず、見失わず。 そんな絶妙な距離を取りながら沖田は神楽の後を追う。 いつまで歩くんでィ ズンズン進んでいく神楽に不満を持っていた沖田だが… 何か人通りが多くなったような… …はっ…まさか…!!! 気付いた時にはもう遅かった。 人混みに紛れて神楽の姿が見えない。 くそっ… チャイナは背が低い…周りが大人ばかりで見失った…!! 探すが、見つからない。 まさかチャイナ…俺のこと気付いてたってのか? 人通りが多い所に来たのは俺の目から逃れるため…? 勝手に想像していると、見慣れた赤いチャイナ服が人混みの間から一瞬だけ見えた。 目を凝らすと、確かに神楽だ。 何かの店の前に立って何やら考えている。 少しの間考えた後、店の中へ入っていった。 その後店に辿り着いた沖田。 窓から店内を伺う。 …ペットショップ? ドッグフードをカゴに入れて…一体何のために… …まさかチャイナ…ついに地球の飯に飽きて犬の餌にまで手を… 俺としては豚の方が良いが…まぁ犬は主に忠実な最高の下僕… チャイナが犬か…なかなか悪くねえ…調教しがいがありそうだ… …と、妄想し始めた時 神楽は新たにある物をカゴに入れた。 …ん? 今度は何でィ……キャットフード…だと…!? 血迷ったかチャイナ!!! 猫なんて全然忠実じゃねえ!!! 寧ろ反抗的でィ!!! そんなクソ生意気な猫なんかに…まさか俺に刃向かうつもりか!? 表向きは犬…だが本性は猫ってわけかィ 忠実なフリして実は下剋上狙ってる…あぁ、駄目だいつかのクソゲームのアイツを思い出しちまう… ちょっとテンションが下がってきた頃、神楽が買い物を終え、店から出てきた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!