始まりはいつも突然に

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「あ、チィーッス!」 とりあえず、初対面の人には挨拶をしなさい、って学校で習ったから、にこやかに挨拶をしてみました。 すでに僕のCheapな脳はこの状況の理解を諦めていたんです。 そしたら、青鬼は挨拶も返さずに、こともあろうか坤身の右ストレートを繰り出してきやがりました。 「あっぶねぇぇ!」 僕は、そりゃもう必死で飛びのいて避けたんですが、見ると青鬼の拳がアスファルトの地面に減り込んでるわけですよ。 僕が目をパチクリさせていると、地面から手を引き抜きながら青鬼が喋りだしました。 「フン、ちょこまかと。  諦めろ。お前は死ぬ。これは逃れられぬ運命だ。 だが、俺は優しいからな。安心しろ。一瞬だ。」
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