23人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「・・・・で、どうかした?」
気を取り直して、そう月野に聞いてみる。
『うん・・・・・・ちょっとね・・・』
「月野?」
『夜天君の声・・・・聞きたくなっちゃった、へへv』
「・・・・・・・・ッ!?//」
月野の言葉を理解した途端、僕は柄にもなく頬を染めてしまった。
月野も・・・・・・僕と同じ事を想ったの?
もし、そうだとしたら・・・・どうしよう
嬉しいと思ってしまう自分がいる//
『・・・・・・夜天君?・・・ごめん。迷惑だったよね』
僕の返答がないのをどう思ったのか、弱々しい声が電話の向こうから聞こえた。
「誰もそんな事言ってないでしょ・・・・・・もしかして、僕が怒ってるって思ってんの?」
『だって・・・・夜天君、さっきから一言も喋ってないよ』
「それはただ・・・・アンタがあんな事言うから驚いただけ//」
『へっ?私・・・何か驚かせるような事言ったっけ?』
きっと、電話の向こうで月野は目を瞬いているだろう。
「それぐらい、自分で考えたら?」
その姿が容易に想像出来て、僕は思わずクスリと笑んだ。
~繋ぐ空【前編】end~
最初のコメントを投稿しよう!