繋ぐ空・前編

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「・・・・で、どうかした?」 気を取り直して、そう月野に聞いてみる。 『うん・・・・・・ちょっとね・・・』 「月野?」 『夜天君の声・・・・聞きたくなっちゃった、へへv』 「・・・・・・・・ッ!?//」 月野の言葉を理解した途端、僕は柄にもなく頬を染めてしまった。 月野も・・・・・・僕と同じ事を想ったの? もし、そうだとしたら・・・・どうしよう 嬉しいと思ってしまう自分がいる// 『・・・・・・夜天君?・・・ごめん。迷惑だったよね』 僕の返答がないのをどう思ったのか、弱々しい声が電話の向こうから聞こえた。 「誰もそんな事言ってないでしょ・・・・・・もしかして、僕が怒ってるって思ってんの?」 『だって・・・・夜天君、さっきから一言も喋ってないよ』 「それはただ・・・・アンタがあんな事言うから驚いただけ//」 『へっ?私・・・何か驚かせるような事言ったっけ?』 きっと、電話の向こうで月野は目を瞬いているだろう。 「それぐらい、自分で考えたら?」 その姿が容易に想像出来て、僕は思わずクスリと笑んだ。 ~繋ぐ空【前編】end~
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