56話 過去に未練

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気が付けば両者血で染められ グラウンドの中心で仰向けに倒れていた 榛原 「ハァ...ハァ」 沢村 「この戦い...どうなんのかな」 沢村は屋上を見つめ そう呟いた 榛原 「あの九崎って...強いんか?」 沢村 「実力は相当だな。噂じゃ、30人相手 に殴り込みをしたらしい」 榛原 「...」 沢村 「まぁ人間としても強いしな。  俺の兄が死んだ時、一番に駆けつけて泣いてくれたのがアイツだったんだ。 当時は敵対してたのにも関わらず、 アイツは...」 しみじみと語る沢村に この前までの闇が消えていた 沢村 「じゃあ俺も聞いとくか。  ドラゴンって強いのか?」 榛原 「どうだか...」 さすがにプライドを守ったが 榛原も同じく、その顔に闇はないように見えた
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