2、標的

3/31
前へ
/70ページ
次へ
「そ、それよりさ、希楽。うちのお母さんが心配してたんだけど、夜中に一人で歩くの危ないからやめた方がいいよ」 桐原くんから希楽の気を逸らそうと私は話題を変えた。 「え、なんで??」 「希楽知らないの?今連続殺人が流行ってて、危ないんだよ?夜中に1人で歩くなんて危険すぎるよ!」 「あ、そだね!」 まー大丈夫大丈夫、とへらへら笑う希楽。 希楽は頭はいいけど楽観的な所があるから心配だなぁ。 「ほんとに気をつけてね?」 私が希楽をこんなにも心配するのには理由があった。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加