2、標的

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希楽の綺麗な切れ長の目が私を心配そうに見つめる。 「でも、ちょっと体調が悪いみたいだから、今日はまっすぐ帰るね」 「うん、気をつけてね…」 「ふぅ…」 あまり喉の通らなかった夕食を終え、自室のベッドに腰掛ける。 昨日、今日と、たて続けに感じた衝撃で頭がおかしくなりそうだ。 ブーブーッ いつもバイブにしてあるiPhoneがメッセージの受信を告げた。 誰だろう… 何気無くスマホのメッセージ画面を開くと、『逸木くん』と表示されている。
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