黒猫

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「なんかぁ、日本から脱出したいとか…  最近思っちゃうんだよねえ…」 悲しげなミライ。 その言葉にシュウは、 「日本の外はな、海があって船があれば  違う国へ行けるんだ。でも、今は  他の国もこんな状態かもしれない」 シュウは何でも知ってる。 でも他の国のことはシュウにも わからないらしい。 「……」 起きてからもずっと無口なハク。 ハクが言葉を発しているのは聞いたことが ないかもしれない。 外見は鋭く整った顔立ちなのに、 喋らないのがもったない。 「全部、仕方がないんだ。  今は今を生きることが私たちの  役目なんだね」 お母さんの為にも…
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