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「なあ…ゲーセン行こうぜぇ」
そうつぶやいたのは俺の悪友、五十嵐徹矢(いがらしてつや)
中学一年の時に知り合って以来、女の相談、悪事、勿論、勉学も共に過ごしてきた無二の親友だ。
「まぁな~ゲーセンも飽きたけど何か暇だしなぁ」
別に行きたいとも思わないけどやる事もねぇ暇潰しには結構利用してるいつものゲーセンだ。何となく足はそっちへと向かって行った。
ゲーセンに着くと色々な機械音が耳をつんざく。学生らの溜まり場になっているそこからは俺らが入るなり視線が集まる…
《おい…あれ奇牙高の鏑木だぜ…》…ヒソヒソ…
こういう場所に来ると必ずと言っていい程、囁かれる俺の威名…
まあ絡まれねぇからいいんだけど。
「燕司く~ん来てたの?一緒、遊ぼうよぅ」
そう声を掛けてくる女子もこの界隈では結構いる。やっぱ飽きたつまらんゲーセンでもこれがあるからつい来ちまうんだよな…
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