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まず、ことの始まりはサルとカニがおにぎりと柿の種を交換したことに始まる。
本来ならまずカニはここで疑問を抱かないといけなかったはずなのである。
サルから柿がたくさん取れるようになると得をする、と言われての交換。
判断能力の欠如である。
そしてもう一つ思うべき事柄もあるが、それは後回しにする。
次いで柿の種を植えた際の、芽を出さないとハサミでちょん切るという発言。
自己中である。
本来数年の時をかけて育つはずの柿に対して、この発言はあまりにも畜生すぎる。
さて、ここで後回しにした事柄だ。その後柿が成長したのはいいが、カニではその柿を獲ることができないとようやく気づく。
思考力の欠如である。
本来考えれば自分たちで収獲することもままならない現実にすぐに気づくはずである。
しかし、サルの言葉巧みな話術が絡んだとはいえ、この現実に行きつかないカニは思考が停止していたとしか考えられないのである。
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