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美鶴祁副会長様に案内してもらって、たった今理事長室についたのだよ。
正直、僕の実家の自室より狭いのだよ。
娑「ええと…近衛くん。ここが理事長室です。」
そう説明した後、扉をノックした美鶴祁副会長様
別に扉に書いてある標識見ればここが理事長室であるのは一目瞭然なのに、わざわざ紹介してくれた意味がわからないのだよ。
……と、空気の読まない発言はしないのが僕のポリシーなのだよ。
娑「理事長?転校生の近衛鏡弥くんを連れてきました。」
すると、中から美人な人が出てきた。
「ああ、美鶴祁くん。ありがとうございます。あとは私がやっておきますので君は生徒会に戻りなさい」
娑「あ、蓮南さん。ありがとうございます。では、後はお願いします。それじゃあ、またお会いしましょう、近衛くん?」
鏡「はい。ここまで案内して下さってありがとうございます。ではまた…」
もう、会うことはないと願うのだよ。
美鶴祁副会長様に営業スマイルで御礼を言い、次に僕は中から出てきた美人さんに視線を移した。
鏡「はじめまして。近衛鏡弥です。貴方は、この峰了学校の理事長の秘書である御門院 蓮南さんですね?よろしくお願いします。」
蓮「……まさか、私の名前まで知っているとは…流石ですね?アレクサンドル?」
鏡「立ち話も何ですので、中に入れさせては貰えませんでしょうか?……潰し屋殿?」
異様な雰囲気が二人の間に漂った。
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