1、腐男子、圧倒される。

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しかし、その空気を破ったのは蓮南さんだった。 蓮「フッ…それもそうですね。では、どうぞ近衛くん。」 鏡「ありがとうございます。」 どうやら中に入れてもらえるようになり、僕は導かれるままに中に足を踏み入れた。 彼、御門院 蓮南は金持ち、権力者トップ五本の指に入る程の実力を持つ御門院の次男で、情報網が半端ない。 僕には負けるのだよ。 まぁ、そんな彼はどうやら僕の正体を知っていたらしく、現にさっきからずっとこちらを伺ってくるのだよ。 蓮「どうぞ、そちらにおかけ下さい。」 鏡「ありがとうございます。」 僕は指定された席に座り、蓮南さんを見た。 彼は常に完璧だ。 隙すらなく、冷酷で何事に対しても情を見せず、的確な判断をして様々な権力者達を潰してきた。 故についた徒名が『潰し屋』 けど、そんな彼には。 誰にも知られていない欠点がある。 それは弱点とも言い、僕はそれを知っている。
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