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僕は左足に力を入れて、御門院の鳩尾に狙いを定めた。
――ガゴッ!!
蓮「グッ!?」
悔しくて悔しくて……
鏡「つい本気を出してしまったのだよ」
僕は右腕の二の腕辺りを口に近づけると、服ごと噛みつき中から護身用ナイフを引き抜いた。
――ビリビリィ!!
ナイフを引き抜いた際に制服が破けるが気にしないのだよ。
口に加えたナイフで器用にネクタイを切り、ビリビリになったネクタイを床に落とす。
ナイフを手に持ち、未だ腹を押さえてうずくまっている御門院に向けて言ってやった。
鏡「この僕を押し倒したり、陵辱や侮辱する奴は…例え神でも……許さないのだよ?」
――ガチャ…
「おーい理事長ー?転校生ってー……あ、……」
せっかく決めたのに、どこかの空気を読まない知らないやつにぶち壊しにされたのだよ。
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