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カイは涙を拭うとその男らしく、逞しい顔で笑顔を作った。
カ「では、いってらっしゃいませ。鏡弥様。」
鏡「カイも体に気を付けて…」
僕はそこでカイと別れると、歩きながら黒く染めた自身の髪を撫で上げた。
僕は自分の悪目立ちする金髪を真っ黒に染めて、世にも珍しいオッドアイである瞳に黒のカラコンを入れているのだよ。
ちなみに右が朱で、左が金なのだよ。
カイに別れを告げて数分歩くと、見えてきたのは巨大な門だった。
……実家(アメリカ)のと比べたら小さい方なのだよ。
そうして僕は、多分扉であろう所をノックした。
鏡「すみません。転校生の近衛 鏡弥ですが…」
正体隠すのに名前変えなくていいのか?だと?
僕はこっちの本名は公開せずに、『アレクサンドリア・D・レイン』と、言う名前で金持ち、権力者世界で名を轟かしているので大丈夫だ。
ちなみに、本家の方では母上に僕はいなかったことにされているので、この名前で大丈夫なのだよ。
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