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「知んね。疲れたんだよ、寝かせろ」
口許緩めて、そのまま寝に入った平井に俺も目を閉じた。
時間がたてば、俺だってじいちゃんになんだ。
そんときお前もじいちゃんだぞ。
…それでもいっか。それまで待つか。
早く大人になりてーって思うやつは、けっこういんだろな。
なのに俺は、早くじいちゃんになりてーって思うのかよ。
口許緩めて、眠りに落ちてった。
それもいっか。
なあ。早く俺のこと見て。じいちゃん見るみたいに、俺を見て。
終
2012824
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