―始―

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岡村の言葉に生徒は各々別れて早速テーマを決めだした 「さて…何にするの?」 彰は手際よくルーズリーフを取りだすとスラスラとタイトルを書き出す 「そうだねぇ…」 明菜は額に手を当て 何か思案し出した 「他のグループと重ならないようにしなきゃだよ」 「そういやこの間、近所のじいさんが祭りの事で集まりがあるとか言ってたけど、 なんで初日はあんなに浴衣着たじいさん達が歩いてんのか知ってるか彰?」 義明が彰に声をかけた、彰は天井を見上げながら答えた 「う~ん…商工会なのかな…でも町長が居たのを去年見た気がする」 彰の言葉に明菜が反応した 「祭りと言えばさ、最後の日に撞舞(つくまい)やるでしょ? あれってなんで蛙の面着けてんのかね?」
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