プロローグ

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「覚悟しろ!! 魔王っ!!」  暗黒城……魔王の根城に響く勇者の声。 漆黒で統一された城内は重々しく、たとえ勇者であろうと晴らせそうに無い暗闇を思わせる。 「ついにここまで来たか! 勇者アデルよ!!」  ”アデル”……僕達を率いる勇者の名前だ。 「魔王”ザッケル”! 決着をつけようか!!」  その様子を見守る僕達。 こうなっては既に蚊帳の外である。 ……楽だからいいんだけどね。  アデルは腰に吊るした伝説の剣、神々の金属で創られた唯一無二の刃を抜き放つ。 闇を打ち払うこの剣は、”エクスキャリアー”という。 勇者のみが使用出来る、最高で最強の武器だ。 ……僕とか未だに旅人の服なんですけど?  ちなみに各職種にも固有装備はある。 武闘家なら”オリハルコンの爪”とか、戦士なら”レアメタルの剣”とかね。
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