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無視し近くの公園に行くとまたしても後ろを付いて来る。
夜の公園は真っ暗で少しの灯りがベンチに灯っていた。
座りさっき買った肉まんを食べる。
『……なんですか?』
「美味しそうに食べるなぁと」
『まぁ美味しいですからね』
食べ終わり買ったジュースを飲む。
「そしてこれまた美味しそうに飲むねぇ」
『何なんですか?ホント』
ニコニコしながら見てくるのでこっちは食いづらかったし飲みづらいったらありゃしない。
携帯を見ると時間はそこまで立っていなく背中を腰掛け東京の空を眺める。
星は見えないのだけれどこれは癖何だろう。
「そうだ、名前言ってなかったね俺、慶野俊二(けいのしゅんじ)って言うんだ君の名前聞いて良い?」
『(減るもんじゃないし)…初野蒼空(はつのそら)って言います』
「蒼空ちゃんかぁ!よろしくねー」
差し出された手は握手ではなく携帯
『…何ですか?その携帯は』
「え?交換しようと…駄目?」
フレンドリー過ぎじゃないですか?こいつ様は。なんか犬耳みたいなのが一瞬見えてしまったよ。
仕方ないと赤外線で教える。
親以外の番号が携帯に登録されると少し携帯に違和感を感じた。
そう言えば、こいつ…じゃなくて慶野俊二って初めてみた時と印象が違うなぁ…
なんかクール系かと思い気は意外と犬?っぽいそう思った。
「もう、遅いし送るよ?」
『あ、ありがとう』
横に並び私の家までの道のりを歩く。別に話すわけでもないので無言状態。
家に着くとまた明日と手を振り帰って行く。
『あいも相当変わってるなぁ』
暗くなった家に入ると親は寝ただろう、私も自分の部屋に戻った。
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