32人が本棚に入れています
本棚に追加
一方、叫びながら空中を自由落下している者は…
「…クソッ…駄目か…」
無理と判断して、叫ぶのを止めていた。
「ああ…26…短い人生だったな…」
彼は死を覚悟したが…
チャプン…
「……………え?」
衝撃が来ないことに疑問が走り、目を開ける。
すると…
「…あら?」
彼の周りに、水がクッションとなって衝撃が和らいでいた。
「…ここは、西洋の黄泉の国か?」
「違うわよ…」
「…誰?」
彼は、水の塊が地上に着いたと同時に横に少女が居ることを確認した。
「私は、天城・パウエル・アイカ。この村一番の剣士よ」
「俺は、山塚 源…」
源は、水の塊から飛び降りる。
「よいしょ…助けてくれたのか?」
「ええ」
「ありがとう。あなたは、命の恩人だ」
源は、手を差し出す。
最初のコメントを投稿しよう!