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「お邪魔しま~す」
「失礼します」
アイカと源は、村長の家に入った。
「…ほう、異世界から来た軍人さんですか?」
入って直ぐの所に、木製の事務机に座っている老人が呟く。
「…山塚 源です」
源は、老人に対して敬礼をした。
「わしは~村長じゃ」
中々渋い声を出した老人が、この村の村長である。
「…若いの~いくつじゃ?」
「26になります」
「ほう…」
村長は、顎先をかいて何やら考えている。
「…源殿…あんたさん、この村に住み着く気は?」
「ありません。私には故郷がある。そして、その故郷を護る義務が有る」
源は、村長のいきなりの提案を動揺もせずに断る。
「そうか…」
村長は、残念そうな顔をして顎先をかく。
「…何か、御困りのようですね?私の定住の件では無く…」
「…見破られたか…」
源は、村長の困り顔が定住の件ではないと見抜き、村長は降伏して軽く両手を挙げる。
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