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『あのさぁ、少し私の推測に付き合って貰うけど、いいよね。』
男は面白そうに笑みを浮かべた。
怜はそれを肯定と受け取ると、無表情で人差し指をぴんと立てた。
ーゾクリ
不意に、闇がうごめくのを男は肌で感じた。
常人だったら、
思わず誰もが後ずさったであろう空気。
そんな空気を彼女はまとっていた。
そして、彼女の花弁のように滑らかな唇から零れ落ちた言葉は、
男を驚かせるには十分だった―――。
『じゃあ、まず1つ目。私はあの時、
確かに、“誰かの意図によって”殺されたはずだから、ここは
天国とかソッチ系の所…と言いたいトコだけど、……少し違うみたいね。』
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